daisuke様よりCPS-832FX-TiのKガイド化のご依頼があり対応致しました。
ブログからのお問い合わせありがとうございました!
まずは、御見積、メーカーチューンを推奨する事などKガイド化に関する注意点をご説明し、その上で作業開始となりました!
ロッドの状態を確認すると、ロゴが多少日焼けしているものの傷も少なく継ぎ目のフェルールはほとんど磨耗していません。
使用感はありますが、状態としてはとても良いロッドです。
UFMウエダのロッドは、使い手に非常に馴染みキャストからファイトに至るまで他のロッドには無い一体感を楽しめます。
このロッドもKガイド化することで、今後更に長きに渡りお使い頂くことが出来ると感じました。
希望納期は、お預け頂いてから1ヶ月。
夏の秋田遠征でご使用されたいとの事。
1ヶ月もあれば十分です!
それでは、オリジナルガイドを外していきます。
CPS−FXは珍しくバットから3つ目までのガイドにレッドとシルバーの飾り巻きが入っています。
もちろんコレも再現します。
ガイドを外すとブランクスにはスレッドラッピングのエポキシが付着しています。
丁寧に出来る限り落としていきます。
取り外したガイドはこちら。
チタンフレームのLガイド・Yガイドです。
これだけでも買えば8千〜1万円程度しますので、daisuke様にご返却します。
次に、Kガイドの装着。
ティップに近い側はKLガイド、バット側はKTガイドになります。
Kガイド化により、抜けが良くなりますのでオリジナルよりガイド径を一回り小さくします。
これによる軽量化と、ブランクスにガイドが近づくことのメリットは大きく、感度の向上や強風時に受ける風の抵抗が低減されます。
また、Kガイドには大きなメリットとしてノットの磨耗が今までのYやLガイドに比べて極端に少ない点が挙げられます。
私は、PEとリーダーの結束をFGで行っていますが、FGの弱点は結束部のリーダー側PE短部がPEライン一本で留っている点です。
ここが磨耗により破断すると、結束がほどける事態を招きます。
場合によっては、8時間位の連続使用でこの状況が発生します。
これが、Kガイドになるとノットの磨耗がほとんどありません。
抜けの良さからガイド径を絞れること、それによるラインの暴れが少ないことからだと考えられます。
ノット部はラインの重さが集中するため、特にラインが暴れます。
それを抑制でき、ノットの磨耗が極端に減少できる点はKガイドの最大のメリットであり、安心してパワーファイトをすることが出来ます。
少し脱線しましたが、装着したKガイドになります。
スレッドで巻いただけで、まだコーティングはしていません。
バットから3個目までは飾り巻きを再現しましたが、Kガイド化に伴い抜け防止のスレッド巻きが不要となるため、フロント側の飾り巻きは廃止としました。
トップガイドです。
オリジナルはFトップですが、せっかくKガイド化しますのでMNトップをセレクトしています。
ガイドは、もちろん全てチタンフレームを使っています。
最後にコーティングです。
ここが一番時間が掛かりますね。天気を見て、部屋の温度や湿度をコントロールしてからの作業になります。
部屋が狭いのでバット側とティップ側を分けてコーティング!
完成したのがコレです。
綺麗に出来上がりました!
今回は、計8個のガイド交換。
部品代金と工賃でそれなりの費用が発生しましたが、一般的なお値段よりは安く仕上がったかと思います!
最後にKガイド化の注意点になります。
Kガイド化は、オリジナルと同じガイド位置で実施しガイド径はオリジナルに合わせる、もしくは小さくする方向で調整します。
そのため、特にUFMウエダのロッドでは、現在採用されているUFMファクトリーにおけるMNテクニカルチューンとは仕様が異なってしまいます。
また、ガイド交換後のロッド破損等についてはこちらでは補償等が出来ません。
今回は、この点をご了承頂き作業致しました。
今回は、UFMウエダのロッドでしたが、他メーカーでも問題無く対応可能です!
引き続きガイド修理受付けております。
サイドバーのメールフォームよりお問い合わせ下されば、御見積致します。
普通のサラリーマンなんで、そんなに数はこなせませんけどね!
posted by 22cham_kun55 at 09:55|
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